現場研修 ~其の壱~
本社営業の高橋です。
今回は現場研修から戻ってきて久しぶりのブログになります。
ただの鉄の塊が製品になっていく様を、1か月の間に順を追って説明を受け体験させて頂いたので、個人的な感想とともにお届けしていきたいと思います。
まずは成型です。
ここでは製品の形状を削り出していきます。何も考えず削るのであれば、少しの経験があれば可能かもしれませんが、一筋縄ではいかないと思った事だらけでした。
まず、自動で切削してくれる機械に任せるにしてもプログラムを組まなければなりません。一つでもプログラミングを間違えてしまえば不良品の出来上がりになります。
また、汎用機を使って手作業で切削する場合においても、削る工具の選定から着脱やら旋
盤の回転数やらと色々と大変な事が立ちはだかってきます。
研修の身で不良品を作ってしまうのが怖かったので、単純作業以外の経験や勘が必要な職人的な作業については終始見学を決め込んでいました。
次の研修部署は熱処理です。
こちらの部署は成型とは相反する印象を受けました。成型は一人で一台以上の機械を操作していくのに対して、熱処理はチームで確認していきながらの作業が主だっていたからです。
呼吸を合わせて炉の中に製品を沈めたり取り出したり、また焼きあがった製品の歪みを固定したり締め付けたりしながら熱が冷めた時に出来るだけ歪みが大きくならないように調整したりと、一人で行うにはし難い作業が満載でした。
それと同時に幾つかある炉の運用の予定も組んでいかなければいけないので、納期を加味しての段取りとタイムスケジュールがタイトだという印象を受けました。
ただ、燃え盛る炉の中を覗き込むのは尋常ではない熱さでしたが、とても興奮しました。
今回はここまでで・・・次回は 研磨~に続きます。。。
2002 11 09 本社 営業 高橋